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H研の紹介

当研究室ではクォーク・グルーオンの力学を記述する基礎理論、量子色力学(QCD)の解明を目標として研究を行なっています。

ハドロン物理学の重要課題の一つにクォーク・グルーオンの多体系として理解できるハドロンの構造解明があります。特に最近の実験で重いクォークを含む4個や5個のクォークからなるエキゾチックハドロンが続々と発見されており、その構造の理論的解明が待たれています。

有限温度・有限密度におけるハドロン、及び、クォーク・グルーオン多体系の総合的理解も重要課題です。特に高密度物質の研究は中性子星の内部構造、中性子星合体、超新星爆発など宇宙物理現象の解明にもつながっています。

我々の質量の大部分を占める原子核を構成している核子(陽子・中性子)の質量生成機構の解明もハドロン物理学における重要な課題となっています。この質量生成機構は「カイラル対称性の自発的破れ」と密接に関連しており、有限温度・有限密度QCD、ハドロン構造等の研究を通してその総合的理解が進んでいます。

当研究室では現在の実験から提出されている多くの謎を解決すると共に将来の実験に対して提言を行うべく、有効模型や現象論的模型の枠組みでの新しい理論や模型の開発とそれを用いた解析などを行い、ハドロン物理の多角的な理解を目指します。また最近ではハドロン物理とその周辺分野との境界領域との融合を目指した研究も行っています。

研究会・学会・セミナー

  • KMI2025 : The 6th KMI International Symposium

    日時: 3月5日(水)-3月7日(金)
    場所: 理学南館 坂田・平田ホール
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